このマークは、当時仙台市蒲生にある
仙台市立中野小学校五年生の
仲良し4人組が考えたものです。
一学年に女子が9人しかいない小さな学校で、その内の4人がチアダンスをしていました。

3・11東日本大震災で、この学校の周りは大津波に見舞われ、小学校屋上に避難していた全生徒は、
目の前で自分の家や車が流されていくのを目の当たりにし、その夜は真っ暗な学校で体を寄せ合い、寒い中一夜を過ごしたとのこと。
翌日、変わり果てた我が町をそれぞれの避難所にバスやヘリコプターで向かったそうです。
子供達はどんな思いで窓の外を見ていたのでしょうか。いや、見れなかったのかもしれません。

震災により、住む所も学校もバラバラになってしまい、環境が一変。唯一、4人の心の拠り所はチアダンスでした。
本人達の熱望とご家族の温かいご理解のお陰で「こんな時だからそ」と再開できたのでした。

そんな時できたのが、このマークでした。
出来上がったマークを見て、4人だから一人一人好きな色を選んで四つ葉のクローバー?!と思いました。
今思うと、そんな発想をした自分が恥ずかしく思います。

「この色には意味があります。
水色=水 
      黄色=光(エネルギー)
緑=自然
ピンク=温かい心
を意味します。

震災後、周りの方々から助けて頂いたり、水や電気やガスがない生活が続き、いかにそれらが有り難く大切かということが分かりました。
そのことを忘れないようにしたい…と思いました」と笑顔で私に話してくれました。

普段おとなしい四人が、自分達の言葉で私にハッキリと伝えてくれたことは、今でも忘れられません。
津波という恐ろしい自然の猛威によって、沢山のものを失い凄く辛い思いをしながらでも、
自然や水に感謝を忘れない…という思いになれるなんて。と思うと涙が溢れ出しそうになるのを抑えるのに必死でした。
四人は、チアダンスを通して笑顔で乗り越えていきました。
この四人のピュアな思いを伝え、残していくことが、一般社団法人 Smile for Japan Projectの使命と感じております。

代表 上野協子
「4人の母たちの思い」

3・11を経験した私たちが笑顔でいられるのは、たくさんの方々からの暖かな支援を頂いたからです。
悲しくても辛くても前へ進まなくてはならない。
そんな時、このチアダンスという場所は、この子たちにとってかけがえのない光の場となりました。
笑顔でいられる場所を与えてもらえました。
私たちは一人ではない、人と人が支えあい繋がっている。
笑顔を届けたい届けよう、自分のために、家族の ために、友だちや出会った人たちのために。
支えてくれた方々に感謝の心と温かな心をもって…Big smileを届けたいと願う娘達と共に
笑顔で前進します。